2023年度 横田の誠二リポートを公開しました。

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メッセージ
今日より一歩前へ。

横田せいじオフィシャルサイトをご覧いただきありがとうございます。
高岡で生まれ、高岡で育ち、高岡で働いてきた私は、「高岡市を日本に、世界に誇れるまちにしたい」との一心で、市民の皆さまの代表である市議会議員として日々邁進しております。
 令和2年1月15日に日本国内で、同年3月30日に富山県内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されてから、3年超の月日が経過しました。
 ご案内の通り、本年3月13日以降にマスクの着用は個人の判断が基本となり、5月8日からは、新型コロナウイルス感染症が、いわゆる感染症法上の「5類感染症」に位置付けられ、日増しに社会経済活動が活発化しています。
 このような中、7月12日からの大雨により、市内各地で住家や農作物、林道被害などが生じたところであり、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を祈念しつつ、私自身も議会や行政等の皆さまと連携しながらその実現と、将来に向けた災害に強いまちづくりに尽力する所存です。
 一方、社会と同様に、政治もまた変化を続けています。
 前回の活動報告書第12号では、一昨年秋の市議会改選後における会派編成の一連の経過と私の考えを明らかにしましたが、改選から1年を迎えた昨年秋に大きな動きがありました。それは、再び自民系会派を統合しようとする動きです。
 ここで、改めて市議会改選後の会派編成時における私の考えと行動を申し上げますが、私は「副議長」の就任を他会派・他者にお譲りし、同じ自民党員同士が対立を続けるべきでないと主張しました。その考えは一切変わらず、今も持ち続けています。
 従って、昨年秋に再び統合の話しが出た時も、私は、「統合すべき。ただ、行政・市長の応援を基本としながらも、時には行政の執行や提出議案に対して意見可能であることを確認すべき。そうでないと、すぐに再分裂しかねない。」との主張をしました。なぜなら、地方自治体は首長と議会議員の両方を住民が直接選挙で選ぶ「二元代表制」であること。そして、議会は首長と共に住民を代表する対等の機関として、地方自治体の方針を決定(議決)し、その執行を監視し、また積極的な政策提言を通して政策形成の場となるべきものであって、発言及び行動する権利の全てを捨ててまで会派合流を行うことは、議員・議会の職責放棄となるためです。
 結果的には、私が所属する自由民主党高岡市議会議員会と、自由民主党未来創政会の会派内に様々な意見があり、両会派代表の協議で折り合いがつかず、統合は見送りとなりましたが、この結果は当然とも言えます。なぜなら、一昨年秋からの1年間、統合に向けた努力や調整、根回しも無く、その間に行われた参院選を含めて、市長と自民党との関係も修復されていない中で、12月定例会前に降って湧いたような話しであり、あまりに唐突過ぎたためです。
 ただ、一連の話しはこれで終わらず、私たちの会派代表で交渉に当たった方が、会派から単身離脱して「自民同志会」に合流し、4名となった同会派が、さらに翌日に「自由民主党未来創政会」に合流し、その会派名称から自由民主党の文言を削除して「未来創政会」に改める動きがありました。
 当該動きがありましたが、慣例によって12月定例会で正副議長等の議会諸役員の交代が予定されていましたので、当選回数や年齢、副議長等の役職経験の時期等を考慮して、自会派所属の中川氏を議長、私横田を副議長とする案を各会派に説明・お願いに回りましたが、未来創政会は、本田副議長を議長に昇格させ、副議長は私横田とする案を示されました。
 この時点で、議会の最大会派は12名を擁する未来創政会のみであり、それを踏まえた他会派への働きかけも行われていましたので、正副議長選挙を行えば未来創政会の案で事が決する見込みでした。
 以上の経過を受け、私たちは議長選挙で中川氏が負けることを認めた上で、自会派所属員の氏名は記載しないが、未来創政会所属員の氏名も記載せず、「白票」とさせて欲しい旨を未来創政会にお願いしました。それは、副議長の就任時期を考えれば、本来は議長になれたであろう議員の心情を思いやってのことであり、今後の自民系会派がまとまる望みを残すためにも必要であることを申し伝えました。
 以上の申し出に対する未来創政会の返答はノーでした。具体的には、議長本田、副議長酒井とし、2名とも当会派で取らせて頂くとの内容であり、11月30日の朝刊にその両名で決定した旨の報道がなされました。
 政治は権力闘争であり、民主主義社会は数が力ですから、こうなることは致し方ないと考えていた矢先、坂林議長が両会派の対立回避を理由に続投を表明され、最終的には副議長辞職に伴う投票で私が10票、酒井氏が16票で過半数を獲得して副議長に就任されました。そしてその後、3月定例会の目前にまた突如動きがあり、未来創政会から中川氏が議長に就任することを容認する申し出があり、同定例会最終日で坂林氏に退任頂くとともに、中川氏が女性初の議長に就任されて今日に至るものです。
 一昨年の市長選を機に、会派の分裂を伴う激しい選挙戦が終わって約2年経過しましたが、これが高岡市議会の実情であり、今後も議会人事を巡る争いが起こる可能性は排除できません。私は、初めて選挙に出馬した時から申し上げております通り、政局より政策を最優先に、今後も政治活動に邁進する所存です。
 さて、ここでその政策について、前回の活動報告第12号の後段には、一昨年の11月から市議会最大会派の幹事長として様々な活動に取り組んでいると記載しましたが、その主な成果をご報告します。
 まず、代表質問において、昨年3月定例会で、市が財政健全化緊急プログラムの終了を1年前倒しされるに当たり、市長と市民との意見交換の場を設定するとともに、次期高岡市行財政改革推進方針の中に、新たに中長期的な財政見通しや市債発行規模などの数値的な目標を盛り込む方針を引き出すなど、様々な政策提言を行いました。
 また、議会改革検討委員会において、新型コロナ対策に係る国の通知を背景とした「議会における委員会のオンライン会議開催」と、議会への長期欠席を続けた東京都議会議員の事案を背景とした、「会議等を長期欠席した場合の報酬等条例の改正」を提案し、それぞれ検討委員会で合意形成を図りました。この件は最終的に、本年3月定例会で議員提出議案として「高岡市議会会議規則の一部を改正する規則」、「高岡市議会委員会条例の一部を改正する条例」、「高岡市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」が上程・可決され、議会運営委員会で了承された「高岡市議会オンラインによる方法で行う委員会開催要綱」と併せて、いわゆる議員立法を複数成立させました。
 この他、意見書等において、昨年3月に「ロシアによるウクライナ侵略を強く非難する決議」や、同年9月に「旧統一教会等による被害の防止・救済を求める意見書」を可決させるなどしました。
 このように、政局より政策の考えをもとに、議会最大会派の幹事長として議会の議論を主導したところであり、今号では昨年3月の会派代表質問をはじめ、議会内外での活動をお伝えしますので、ご高覧頂ければ幸いです。
 結びに、皆さまの益々のご健康とご多幸、ご活躍を祈念し、ご挨拶とします。